当財団は平成3年(1991)9月に祖父である横浜茂雄と横浜鋼業株式会社からの寄附を基に設立されました。
横浜茂雄は、金沢の生まれで、その後大阪に移り横浜鋼業株式会社を創業したのですが、株式上場の折に金沢の伝統文化の振興に役に立ちたいとの思いから当財団を設立いたしました。
財団の設立から現在まで、活動が継続できていることに対し、理事会、評議員会など役員の皆様をはじめ、財団の運営に携わっていただいた方々のご支援に厚く御礼申し上げます。

公益財団法人 横浜記念金沢の文化創生財団
理事長 横浜 健
最近、文化というものの重要性を強く感じます。日本も身近なところに外国人やミックスルーツの人が増えており、スポーツ、芸能などで活躍されている人も多く、国籍としての日本人ではなく、日本的な感性を持つ人を日本人として感じられるようになってきました。
その理由を考えた時、使用する言語、思考、マナー、習慣が日本的であればそう感じるのだと思います。今後の日本人とは、国籍などに縛られることなく、日本の文化をベースに生活している人を指すようになっていくのではないでしょうか。文化とは変化してゆくものですが、国の根幹をなす大切な物事だと強く感じる次第です。
金沢は古くから文化的な土壌を醸成している都市で、日本の文化への貢献は少なくありません。
当財団も伝統ある金沢の文化の振興につながる担い手に対し、諸施策を継続しておりますが、昨今の厳しい経済状況の中で、文化活動の維持は容易ではありません。このような状況下においても、当財団は金沢の伝統文化の振興に貢献できるよう、全力を尽くしてまいります。今後とも、皆様方のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。